移動式オービスとは?種類や光り方を徹底解説!
みなさん、オービスはご存知ですか?
初耳の方もいると思いますので、簡単に説明すると、速度違反を自動で取り締まる機器をオービスと呼びます。
制限速度を超えた走行を検知すると、パシャっと写真を撮影され、後日警察から写真ととも出頭通知書が届きます。
オービスにも様々な種類があり、最近では、移動式オービスというものが台頭してきており、場所を問わずに速度を検知されるようになりました。
今回は、この移動式オービスの種類や光り方を深掘りしていきます。
正しい知識を持って、安全運転に役立てましょう!
移動式オービスとは
みなさんがよく知る固定式オービスは、国道や高速道路の頭上に設置されているものが一般的で、設置されている場所が決まっていますよね。
設置場所が分かっていたら、その手前だけ速度を落として、それ以外は速度をオーバーするといったことも出来てしまい、実際にそのような事例は多くあるはずです。(そもそも青看板でお知らせもしてるし、カーナビによっては設置場所をアナウンスしますよね。)
しかし、移動式オービスはどこにでも設置ができるので、今までのように手前だけ速度を落とすといったことは通用しません!
また、移動式オービスなら、その場で車両を停止させて切符を切るという工程をスキップできるので、今までは違反車両の誘導エリアが必要なために設置することができなかった、狭い生活道路などでも取り締まりすることが可能です。
違反するとどうなる?
検挙後の流れは、固定式オービスも移動式オービスも同じで、ナンバープレートから所有者情報を取得され、自宅に運転者の写真と出頭通知書が送られてきます。
速度違反の減点、罰金表はこちら。
6点減点で一発免停です。
無駄な減点やお金を払ったりしないように、オービスのある無しに関わらず安全運転を心掛けましょう!
全国にどれくらいある?
2020年の時点で約100台近くの移動式オービスがあるようです。
2019年時点では、約60台程度だったのを100台まで増やした背景があります。
通学路で子どもが巻き込まれる事故が多く発生したことによる、普段自動取り締まりの出来ない生活道路での需要が上がったことが一因かと。
オービスがあるなしに関わらず、安全運転を心がけたいものです。
気になるお値段は?
一台あたり、約1000万〜2000万円はするようです。(振れ幅大きすぎる気が。。)
とにかく、安い買い物ではないですね。
その価格に見合う働きはされているのか、、?
その効果はいかに?
移動式オービスに高いお金が使われているのは分かりました。
では、その価格に見合う働きなのかみていきましょう。
取締件数
・2019年 全国で約5000件
・2020年 全国で約15000件
初年度は、全国に設置されてる割には少ない気がしますが、1年間で10000件も取り締まりが増えているあたり、しっかり運用されているみたいですね。
※余談ですが、福岡県の取締件数が全体の20〜30%を締めています。何やら暗い噂もありますが、それはまた今度。。
より詳しい情報は、警視庁から発表される資料をご覧ください。
https://www.npa.go.jp/policies/budget/review/h29/sokudo_siryou.pdf
移動式オービスの種類
移動式オービスにはいくつか種類があります。
以下、代表的なものを挙げていきます。
東京航空計器 LSM-300
日本オービスの老舗のモデルで、赤い発光が特徴的です。
方式:3Dレーザースキャン方式
測定域:40km/h〜220km/h
測定距離:約30m~40m
検出対象車両:2輪車以上
対象車線:画角に入る全車線
写真:白黒
移動式オービスが導入された初期の頃から活躍するモデルですが、性能に問題あり?との噂もあり、最近では新型モデルに据え変わっているようです。
東京航空計器 LSM-310
LSM-300の進化モデルで、白い発光が特徴的です。
進化した点は以下の2ポイント
・カラー写真が撮影可能になった。
・分割組み立て式で、移動が容易になった。
特にメリットになったのは、その移動性能ですね。
分割して運べるので、移送コストが削減され、より神出鬼没となりました。
東京航空計器 LSM-300HK
なんだか可愛げのある半可搬式のオービスです。
全国展開ではなく、一部エリアでの設置になります。(埼玉、岐阜)
500kg以上の重さがあるので、もはや放置してOKな堅牢性です。
性能としては、LSM-300と同一と考えられます
Sensys Gatoso Group社 MSSS
スウェーデンの会社が開発、販売する白い発光が特徴的な移動式オービスです。
性能としては、日本のLSMシリーズよりも上のようで、LSM-300が白黒写真を撮っていた頃から、カラー写真を撮影していました。
300kmの爆速ポルシェが相手でも、ハッキリとドライバーの写真を撮影することができます。
2016年には埼玉県警で試験的に導入されました。
千葉県警は10台導入・北海道警察は6台以上を導入しています
方式:ドップラー(新Kバンドレーダー)
測定域:〜300km/h以上
測定距離:推定50m
検出対象車両:2輪車以上
対象車線:推定3車線
写真:カラー
日本無線(JRC)可搬式オービス
日本無線(JRC)の可搬式オービス
新潟県で初運用を確認
方式・レーダー式
写真・カラー
その他調査中
まとめ
いかがでしたでしょうか。
今まで何となくオービスを通り過ぎていた人も、そのモデルや価格、役割を知って、興味が沸いたのではないでしょうか。
光り方がそれぞれのモデルで違うのも面白いですよね。
道路で移動式オービスを見かけた際には、この記事を思い出してもらえると嬉しいです。
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